小林製薬(大阪市)製の紅麴(こうじ)原料を含むサプリメントが原因とみられる健康被害が相次いでいる問題で、厚生労働省は26日夜、摂取した2人が死亡、106人が入院していると発表した。同日夕、同社から聞き取りを実施した結果、判明した。同社の窓口には約3千件の相談が寄せられているといい、厚労省の担当者は「被害症例は増えていくと考えられる」としている。
厚労省や消費者庁、農林水産省などの関係省庁は、27日午後に連絡会議を開き、今後の対応を確認する。
同社は1月中旬に最初の健康被害の報告を受け、原因の調査をしていたが、行政への報告は遅れ、厚労省に報告されたのは3月22日だった。厚労省はその後、同社に対し、詳細な情報を提供するよう求めたが、「情報をなかなか得ることができなかった」として、26日に同社の担当者を厚労省に呼び、聞き取り調査を実施した。
同社は26日に、摂取した1人が腎疾患で死亡したことを公表したが、さらに同日中に別の1人の死亡もわかったという。厚労省は亡くなった2人の詳細な情報を明らかにしていないが、後に判明した1人も「腎臓にダメージがある」と医師がコメントしていたという。
また、聞き取り調査時点で入院治療を必要とした人が106人おり、同社の問い合わせ窓口には約3千件の患者相談が寄せられているという。
健康被害の原因となった物質…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル